2015年2月19日木曜日

2月19日

・グロッソ以下略
8章の途中くらいまで一応読み進めた。5章はLCAO法やOPW法くらいまでは分かりやすいけど、その後はいまいち掴めてすらいない。OPW法の困難をいかに取り除くかみたいな話っぽい気はした。7章8章は前に眺めたときは全くわからなかったが、今回は何を言っているかくらいはわかった。固定格子近似のもとで(パラメーターである核位置を動かして)得られた断熱面を決めて、核位置を動くようにしたときもその断熱面を核が動くと仮定するのが断熱近似らしいとか。三次元も一次元での結果を形式的にはそのまま拡張するだけとか。

・SF?
久々に旧友と会って楽園追放の話をしたときに「楽園追放は深い」「虚淵はガルガンティアやサイコパスも何だけど「人」を描いてるんですよね「人」を」だとか言われてしんどくなって早々に切り上げてしまった。
(主に)テクノロジーによって人間や社会がどのように変化するかというのは、SFにおける非常にオーソドックスなテーマであって、虚淵氏の特異性ではないでしょう。楽園追放に関して言うと仮想世界、管理社会、人工知能、外宇宙、荒廃した世界等もろもろのよくある(そして魅力的な)設定をこれでもかとばかりにごった煮にガジェット的に盛り込んでるのがあまり好きじゃないので何だかなーという感じ。まあ面白いのだけどそれなら戦闘シーンとかアンジェラ・バルザックちゃんのケツとかに着目したい。

あと、長らく積んでいたBEATLESSを読み始めた。まだ100pくらいのところ。今のところローゼンメイデンっぽいという印象。





2015年2月16日月曜日

2月16日

2月16日といえば〜の日ですね、という具合の書き出しにしたかったのだけど、Wikipediaの項目を見たらフィクションのできごとの欄に目ぼしいことがなかったので諦めた。

一日のうちに何もしていない時間(本当に文字通り気がついたら1〜2時間経過している)が多すぎるので、一日の記録をつけようと思い立ったので書こうと思う。定期的に試みては三日坊主にさえなれずに終わっているのでは?という声は気のせい。

グロッソ・パラビチニ固体物理学をいい加減ちゃんと読むぞと決意した。4章の1電子近似と近似を越えての真ん中くらいにいる。ハートリーフォック方程式までのくだりはザボのおかげで形式的には難なく読めた。前の章で扱ったゾンマーフェルト模型はこれだけ簡単なのに単純金属を定性的に説明できてすごいとかいう論調だったのに対し、交換相関を取り入れてパワーアップしたはずのジェリウム模型の節は現実の系はこうはならないという但し書きが多くて笑った。まあ悪いのは模型じゃなくてハートリー・フォックの取り扱いだし、それでも偏極相とかウィグナー結晶とかが一応出てくることには出てくるし、そもそも前者と後者では議論しているレイヤーが違うのだけど。何というか論調に目を向けすぎる俗な読み方はよくないなと思う。

量子力学II(小出)は早くも断念しそう。10章の原子と角運動量の内容は、どちらかと言えば化学よりの人間だったら結果だけは知っていることだし、とくに抽象的でもないのだけど、なんでか難しい。目的からすれば11章と13章さえ読めればいいわけだから頑張りたい……。

艦これ、イベント期間中は再開しようと思う。あわよくば磯風。あわよくば初風。久しぶりに触ると、どの遠征でどういう編成にしなければならないかというのを全く覚えていなくて面倒だ。装備の切り替えも編成を変えるのも面倒だ。

(たしか14日だったと思うのだけど)ウルトラヴァイオレットを観た。金のかかったリベリオンとしか聞いていなかったからか、たしかに役者が多い!背景が豪華だ!金かかってそう!といった具合の見方しかしていなかった。終盤の戦闘はガン=カタらしかったし王道設定をガバガバにした感じなんかはたしかにリベリオンっぽいと思った。

2015年2月13日金曜日

『量子力学(I)』小出昭一郎 感想

ちゃんとした(?)量子"力"学の本をちゃんと読むのは初めてだったかもしれない。

1章はよくあるあれ。シュレディンガーの顔写真が若くてイケメン。
3章の演算子の固有関数や固有値だとかは最初から行列と対応させて読むほうが分かりやすい気がする。
4章の特殊関数は天下りに解として紹介される。球面調和関数は6〜8章全部に出てくるんだよな。とはいえ量子数lとmが何、Y^m_lがl^2とl_zの同時固有関数、昇降演算子でどうなるかくらいだけ分かっていれば困らないかしら。三次元調和振動子を極座標で書くのは面白いと思った。
5章、散乱はほぼパス。トンネリングは2章とかでもよかったような。
6章が行列をいちいち具体的に書いてくれているのでわかりやすい。そういえばこの本だとヒルベルト空間は無限次元のものに限って言っているんだな。
7章、エネルギーの二次の摂動の導出はそういえば初めて見た。水素原子の分極の基底状態、励起状態による違いは面白い。時間に依存する摂動法はII巻。変分原理のところは未定係数法を使ってくれないほうがわかりにくい。
8章、スピンを軌道角運動量の類推から導入しているのは、完全な天下りよりはわかりやすいような気にさせられるがちょっと不安になる。

量子論の基礎で批判しているような具合に進むごとに概念の修正を求められる、というわけではないけれど、継ぎ足し的に概念が導入されるのはちょっと読みにくいと思った。