2015年3月3日火曜日

『あなたのための物語』感想

読み終えたときには目が赤く腫れていた。
当然成功してるわけでもなし能力も全く足らないから、サマンサに投影する資格はないのだけれど、似たような恨みを抱えつづけている人間には響き過ぎる。

"そういうことが(テクノロジーによって)可能だとして"の話なのだから、"感情"だとかの扱いに不満をたれるのはナンセンスだと思う。それなら量子コンピュータなのでこれこれこんなことができるのほうにも突っ込めよと。

感想にも満たない印象が個人的すぎたのと、他の人の感想に汚される感じがしたので何とかメーターのほうに書く気にならなかった。というのを感想ということに当面しておく。落ち着いたらそのうち読み返したい。

3/3

服とか鞄とか美容とか日用品とかにほとんどお金を使わず、自分の精神の安寧につながる出費しかしていないという点で、現状が最高に切り詰めた生活なんじゃないか。
……とか言ったら方方にブチ殺される気がしたのでここに書いておきます。

2015年3月2日月曜日

ドライブ旅行

ツイのオタクたちと2/25〜2/27にかけてレンタカーを借りて旅行した。初日に東京〜平等院〜関西空港〜天橋立と移動。二日目の朝に天橋立を観て、そのあとは京都市街に車を置いて夜は飲んだりした。三日目は豊郷へ行き、長野経由で帰った。

2015年3月1日日曜日

2月に読んだ本/観た映画まとめ

読んだ本が少ないので映画とまとめて書く。

・『量子力学1』 小出昭一郎
言うほど分かりやすくない気はする。
・『二十二分間の予言』 笹帽子
おれも肉骨茶食べたい。
・『BEATLESS』 長谷敏司
やはりボーイミーツガールは最高だし、幼馴染の親友と云々も最高だし、そして何よりお金は最高。
・『My Humanity』 長谷敏司
濃い。allo,toi,toiや父たちの時間はやばい。

途中の本
・『量子力学基礎』松居哲生
先生のおすすめということで買った。項が2つのときに、具体的な行列やベクトルや式を書いたあとにΣ記号やブラケットで書いていて、n個の和や無限個の和の話でも記号では躓かなくなるだろうなと思った。
この手の本で経路積分を取り上げているのと全ページのうち半分近くが付録なのがちょっと面白い。
・『量子論の基礎』清水明
昔はちんぷんかんぷんだったけれど今は綺麗だし(高度でない部分は)分かりやすいと思う。
・『量子力学2』小出昭一郎
一気に難しい。数表示(と第二量子化)と光の量子論と光子との相互作用は最低限理解したい。
・『SFマガジン700【海外篇】』 (ハヤカワ文庫SF)
着実に読み進めてはいる。如何せんアンソロジー形式はいまいち乗れないので読むのに時間がかかる。
・『固体物理学 上』G. グロッソ、 G.P. パラビチニ
・『固体物理学 中』G. グロッソ、 G.P. パラビチニ
前よりは部分的には着実に読めるようになっているしこの3月で読みきりたい。

映画
・「ウルトラヴァイオレット」
子役の子が可愛かったらもう少し評価を上げてもよかった。ダクサスに似て憎たらしい顔を意識したにしても。
・「エクソダス 神と王」
予告で見たイミテーションゲームが観たいと思った。とりわけ悪いというほどではない。
・「沈黙の戦艦」
セガールの表情は癖になりそう。
・「インソムニア」
メメントやインセプションやインターステラーに比べると揺さぶられはしなかった。けどまあ面白い。
・「バットマンビギンズ」
「なんだこれ……最高じゃねえか……」

雑感
案の定、宣言するとその通りにやらなくなるらしい。色々他にやることがあるときにも結局それらにコミットしきれずに不毛に時間を浪費してしまうので、そういうときにこそ本を読んでいきたいと思った。



『BEATLESS』感想

2月に読んだ本まとめに一言書くつもりが思いの外長くなったので別ページにした。

ずいぶん積んであったのをようやく読んだ。某人の言及の仕方から割と堅いSFなのだと思っていたけれど、主要人物の年齢とそれに合わせた文体という意味でラノベっぽい。ヘヴィだけど(物理的に)。レイシア級にカギ括弧付きで口上をそれぞれ喋らせたシーンは正直、何やこれ…と思ったけど今は素直にサイコーだと思える。主要人物とレイシア級が(おおむね)(結果的に)1対1の対応をもつこと、非力な人間の命令で強力な道具であるレイシア級が動くことからローゼンメイデンとかFateとからしいとも思う。

思想が対照的なアラト、リョウ、ケンゴ、(エリカ・バロウズ)とそれぞれに対応するレイシア級を軸に話が進んでいくのが綺麗。
主にリョウのhIEへの嫌悪というか何だろう、道具であることを過剰に(?)意識していることが正直理解しきれてなくて、便利なら何でもいいし、アナログハックだろうと何だろうと人間らしさを感じることの何がいけないんだ……?と思いはした。あえて作中の人物のスタンスでいうとユカやアラトに近くて、これは自分が便利さとオタクコンテンツを享受するだけの消費者だからだろうとは思う。

とはいえ、完全に変わりきってしまった世界ではなく変わりゆく世界の話だし、変化に直面した人間のほうが保守的になるのはちょっとリアルだと思う。(保守的というのは単語の選択がちょっとよくない感じがする。hIEが人間の形をしているから過剰に反応している部分が大きいわけだし)
だからある意味われわれと同じ前世紀の人間であるエリカ・バロウズが徹底して開き直れているのかもしれない。自分の場合は単に想像力が欠如しているだけにしても。

一晩で一気に読み終えてしまうくらいには面白かった。